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2006年 02月 13日
アメリカ生活もこの2月ではや13ヶ月。当初は仕事でも日常生活でも、日本とのあまりの違いに驚いたりあきれたり、時には怒ったりすることが多かったが、最近は慣れてきて「まあこんなもんだろう」という感じでのうのうと日々の生活を送っている。もう何年か住むと、逆にこちらが普通だと思うようになってしまうのかもしれない。
というわけで、印象が鮮明なうちに、備忘録的にこちらでの生活や買い物について書いておこうと思う。 【食事・食材】 当初思っていた以上に、和食を食べる機会が多い。Little TokyoやNagoyaなどの日本食レストランでも日本で食べるものとそれほど違わないものを食べることができるしし、駐在員宅に呼ばれたりすると、出てくる食事は日本の家庭料理がほとんど。食材も、お米や基本調味料もちょっと高いが手に入るし、材料が限られるシーフードを使ったものを除いて、たいていのものは自分で作ることができる(あくまで、作る気になればということだけど)。自炊では餃子、ハンバーグ、とんかつ、鍋物等々。駐在員宅ではお好み焼き、たこ焼き、しゃぶしゃぶ、すき焼き、手巻き寿司など、基本的には何でも材料は揃う。 また、外食に関して言えば、アメリカは日本よりもジャンルがはっきりと分かれていて、アメリカン、イタリアン、中華、和食、メキシカン、インド料理等々。逆に、日本のレストランのメニューのほとんどが、各国料理の折衷なのだということに改めて気づいた。 ちなみに、日本では米国産牛肉の輸入がまた禁止されたようだが、こちらでは牛肉は全く気にせずに食べている。ステーキ肉はスーパーで買ってきたものに塩コショウだけで焼いて食べるものでも大変に美味しい。お勧めはRibeye。 【買い物】 アメリカで特に安いと感じたのはDIY関連の製品とキャンプ用品、スポーツ用品。いずれも、それだけ供給量が多いと言うことなんだろう。特にスニーカーは日本の半額以下というイメージ。$100以上するバスケットシューズを見つけるのは非常に困難だ。逆に言うと、日本が高すぎるということなんだろうけど。スポーツもののアパレルも大変に安価である。 あと、シーリングファン(天井についている、ぐるぐる回る換気扇)は$30くらいからと、信じられないくらい安い。日本では最低でも100,000円は下らないそうなので、これは帰国前に買って送るつもり(うまく取り付けられるか分からないけど)。 家の近くにあるNorth Park Mallではアメリカンブランドが豊富である(アメリカなので当たり前か)。Abercrombie and Fitch、Hollister、American Eagleなどは最近日本でもブームだそうだが、こちらでは普通に定価で買える。アバクロのポロシャツで$50くらいから。アパレル関係では、他にラルフローレン、Nautica、Tommy Hilfiger、Eddie Bauer等。これらは定価ではあまり安い感じはしないけど、何しろよくバーゲンをやっているので、シーズンものはかなり安く買うことができる。 【スポーツ】 スポーツの環境は断然アメリカが勝っているように思う。ジョギングトレイルは綺麗に整備されているし、テニスコートはアパートに付帯していたり、公共の施設もタダみたいな値段で使える。ゴルフは少し高級なところで日曜にカート込み$45程度。平日のウォーキングなら$20そこそこで回ることもできる。アパートにも会社にもジムがあって無料で使用できる。 【新聞・メディア】 こちらで日本の情報を仕入れる一番の情報源はやはりインターネット。Yahooや各ポータルサイトでニュースをチェックする他に、動画ニュースも良く見ているので、特に情報がなくて不便を感じることはない。逆に、バラエティなど、思わず見てしまうような番組もないので好都合である。最近良く見ているのは、日テレのニュースプラス1。テレビでの放映をCMをカットした状態でそのまま視聴できる。 ちなみに、Dishnet(衛星放送)を導入すれば、TV Japanという日本の番組を視聴することができるが、通常のケーブルテレビでは当然日本のテレビは映らない。余談だが、なぜか「風雲たけし城」と「料理の鉄人」が吹き替えで放送されている。 【本・雑誌】 日本の本や雑誌を手に入れることは基本的にはできない。若干活字中毒の傾向のある僕にとっては辛いところだが、日本から持ってきた本を繰り返し読んだり、人に頼んで買ってきてもらったりして何とかしのいでいる。なお、輸送料は結構かかるが、アマゾンを利用すれば海外にも本を発送することができる。 とりあえず、こんなところ。気がついたら、また書き足していこうと思っている。 #
by 1yawatam
| 2006-02-13 14:01
| 生活
2006年 02月 07日
つい4年ほど前、前の会社で新卒社員の採用の仕事をしていたころのこと。
実際の選考活動に入る少し前、年明けから3月にかけてが1年で一番忙しい時期だった。採用数と職種・部門の確定、WEBサイトの企画、コンテンツ収集から、学生への告知メールの発信や実際の選考プロセスの立案、会社説明会の資料作り、リクルーターのアレンジと実際に学生に会ってもらうための調整まで、様々な仕事が一時に舞い込んできて、常に納期とプレッシャーに追われながら一人で仕事をこなしていた(これが過ぎると4月からは説明会と採用選考がスタートし、今度は目標採用数の達成という、別なプレッシャーがそこに加わることになる)。 2月・3月になると、いわゆる有力大学(なぜか関西方面が多かった)に足を運んで、そこで開催される合同学内セミナーでプレゼンを行った。話す内容から当日のスライドまで自分で考えて作らなくてはならない。僕はそのようなとき、キャリアに関する話を好んで行っていた。 自分の学生時代を省みると、恥ずかしながら「自分が何になりたいのか」とか「何をやりたいのか」といったことを、深く考えた記憶はなかった。文学部で教職課程を取っていたのだが、教師は自分の活動の場が狭い社会に限定されるような気がして、8割方が教師か公務員を志す研究室の中で一人地道に就職活動をやっていた。 今にして思えば、自分自身の周りの社会をもっと広げると同時に、学生のうちにもっといろいろなことにチャレンジして、いろんなものを見聞きして、様々なことを学べたのではないか。説明会に来てくれる学生にそんなことに気づいてもらいたいと思い、あえて会社の事業や仕事の話とは切り離した内容でプレゼンを行ったものだった。 話の骨子は、一言で言うと「『できること』と『やりたいこと』の二つの軸で行きたい会社ややりたい仕事を選んでみて下さい」という学生に向けたアドバイスである。まず、現在自分が興味のある職種や仕事が、次の4つのうちのどれに当てはまるかを考えてみる(マトリックスに書いてみると分かりやすい)。 1)できるし、やりたいこと 2)できないけど、やりたいこと 3)できるけど、やりたくないこと 4)できないし、やりたくないこと このうち、1)の仕事に就くことができればハッピー。ただし、それをずっとやり続けることが本当に楽しいことなのかはじっくりと考える必要がある。2)の仕事に就くためには、やれるようになるだけの深い専門性、広い知識といった「スキル」を身につけなくてはならない。そのために懸命に努力していくことが大切。3)は一見、自分にとっては心惹かれないことかも知れないけど、実は面白いこと、やりがいのあること、深い意義がその中に潜んでいるかもしれない。それを探してみることで、それを1)にすることができるかもしれない。4)についてはとりあえず考慮しないことにする。 ここで言いたかったのは、2)3)の中に本当に自分の求める仕事が眠っているんじゃないかということと、2)や3)を1)にシフトするプロセスが、本当に自分にとって大切なのではないかということ。2)のやりたいことを何とかできるようにするというのは、とりもなおさず能力の開発であり、一見それはやりたいことを実現させるための”How”(手段)なのだけれど、一方で自分自身の成長や学びそのものが、”What”(目的)になりうるのではないか。また、3)は意味のないこと、やりたくないことと自分で思ったとしても、目の前のことに一生懸命取り組んで、様々な社会や人と触れ合っていくうちに、そこに深い意義を見出すことがあるかもしれない。そのような気付きを常に得られるような、広い視点で物事を捉えるマインドセットが大切で、ずっと持ち続けるべきものではないだろうか。さらに、やりたいことは決して一つである必要はなく、いろいろなことに興味を持ち、それに同時に取り組むことができるかもしれない。そして、そのような可能性を持った自分に、いつか気付くことができるかもしれない。 就職活動中の学生にはちょっと抽象的に過ぎる話だったかも知れないし、「何を言っているんだ」という感じに学生から思われていたかもしれないが、社会人8年目になる今振り返ってみても、正直それほど違和感のない考え方に思える。同時に、今の自分を振り返り、アメリカの片田舎の中の日本人コミュニティというちょっと特殊で閉塞的な環境においても、目の前のことに一生懸命、かつ楽しく取り組んでいくことの大切さを、改めて考えた夜だった。 #
by 1yawatam
| 2006-02-07 14:02
| キャリア
2006年 02月 06日
以前書いたかもしれないけど、補習校の授業を一回担当すると$60の謝礼がもらえる。一応会社勤めしている関係で、現金ではなく商品券でもらえることになっており、ウォルマートやクローガー、ブルックシャーズなどで現金と等価で使用することができる。月に3回授業があれば$180、4回だったら$240という具合である。
といっても、自炊ばかりしているわけではないし、出張や旅行で不在がちのときもあり、使い切れずにたまっていく傾向にある。必然的に、衣料品や小さな家具、CDなど生活必需品ではないものに消費することになる。 今日はブルックシャーズに売っていたハイネケンの5Lの樽($20)を買ってきた。一度開けても三週間はもつそうで、自宅にいながらにして樽生が楽しめるというもの。レジに持っていったら、「フットボールを見るの?」とレジのおばさんに聞かれる。特にそのつもりで買ったわけではないが、否定するのも面倒だったので、「そう。家でSuperbowl Partyをやるから」と適当に返事をしてチェックアウト。 というわけで、今日はSuperbowl Sundayです。ハーフタイムショーはRolling Stonesのライブ。フットボール・スタジアムにそのままライブ会場(と観客)を持ち込んで演奏するからすごい。ミック・ジャガーもキース・リチャーズも年を感じさせないパフォーマンスを披露していました。 #
by 1yawatam
| 2006-02-06 10:24
| 生活
2006年 02月 03日
補習校クラスも残すところあと7回となり、来年度以降の課題について検討しなくてはならない時期になった。
一つは社会科クラスの運営について。中学生になる子供たちの数が増え、帰国後のことを考えてぜひ社会をやって欲しいとの要望が保護者から強く、補習校としていかにそれをサポートするかということを検討した結果、「非公式」という形でとりあえず2006年度を運営することになった。今年度から文部省の認可校になった関係で、カリキュラムに加えて指導するとなると、きちんと学年ごと教科書どおりに授業を進める必要がある。現在の教員体制や生徒の負荷を考えるとこれは困難であり、より実をとったフレキシブルな形で実施しよう、という話になった。講師への謝礼金をどうするか、どの時間帯にやるのか、どの教科から始めるのか(地理・歴史・公民)、どんな教材を手配するかなど、細かい打ち合わせを経てようやく方向性がまとまってきたところ。 もう一つの課題は金銭面。現在11名いる子供のうち、7名は日系企業駐在員の子女、4名は一般の子女であり、企業駐在員からは$225/月、一般からは$50/月と、月謝に格差をつけている。駐在員は会社から教育手当をもらっており、言い換えると一人あたり$225の企業からの補助が補習校運営にあたっての収入になっているということである。これに、文部科学省より、認可校への講師謝礼金の補助が年間約$9000。一方、支出の部で大きな項目は講師謝礼金。6名の先生方に対して、$60/回を謝礼として支払っており、年間40日授業があるので、年間$14,400の負担となる。これ以外にも行事費用、教材や備品の費用などもかなりの金額になる。 今年度に関しては企業補助の子どもたちが多かったので、収支的にはかなり余裕があったのだが、来年度はうち2名が帰国し、新しく入ってくる子供の予定も今のところはなく、緊縮財政を迫られることになる。また、文科省への講師謝礼金補助は、二社以上の参加が条件になっている。来年度は大丈夫だが、先々駐在員家族が帰国して一社の参加になってしまうとすると、$9000の収入源がなくなることになりかねない。こうなると、収支的には相当厳しくなってくる。 今できることは、このような先々の状況の変化にスムーズに対応できるよう、収支のシミュレーションをきちんとつくり、それを関係者全員でシェアしておくこと。小さな学校であるにもかかわらず(なおさら?)、ほうっておくといろいろなところで情報の阻害があったり、壁ができたりするのは会社組織と一緒。お互いを信頼して、腹を割っていろいろなことを議論できるような雰囲気が、補習校をよりよくしていくためには大切だと思うし、保護者や他の先生方にも折に触れて伝えていかなかくてはならないことだと考えている。 #
by 1yawatam
| 2006-02-03 16:02
| 補習校
2006年 01月 31日
アメリカのスーパーは日本と比べてかなり大規模。Wal-Martは言うに及ばず、近隣ではCroger、Brookshire’s、Winn-Dixie(ここは映画のタイトルにもなった。残念ながら昨年Chapter11を申請して、ジャクソン周辺の店舗はほとんどが閉店してしまったが)など、とにかく売り場が広くて品揃えが豊富である。(しかも、営業時間が長い。24時間スーパーもあるくらいだ)
その豊富な品揃えが必ずしも日本人にとってありがたいものではないという話もあるが、それはさておき、スーパーに行くといつも気になるのが、在庫管理がちゃんとなされているのかどうか。たまに牛乳を買おうと思って賞味期限を見てみると、既に期限切れのものが残っていたり、パンもいまにもカビが生えそうなものが売っていたりする。傾向的には、Brookshire'sのような比較的小規模のスーパーは品数が少ないこともあってか、わりにきちんとした在庫管理をやっているようだが、いずれにしてもあれだけの量が全てはけることはまずありえないだろう。そもそも品出しをしている店員は見かけても、在庫切れを回収している店員はまず見かけないことからも、消費者としてのSelf Defenseが大切なのは間違いないようだ。 *** と、そんなことを考えていた折、1/28の土曜版WSJにアメリカの市販ビールの鮮度管理についての記事が載っていた。 「パンにも、牛乳にもはっきりとプリントされている消費期限。だが、ビールには見つけることができないのは、ビールメーカーの意図によるものである」と始まるこの記事によると、多くの国産及び輸入ビールメーカーは特殊なコードを使って、ビールの製造日あるいは消費期限がすぐに分からないようにしているそうだ。下は、専門家によるコード解読方法の説明である。 - Anchor Steam; "5 F 8"→2/28/2005 1) 5は製造年の4桁目(2005年を指す) 2) Fは月の最初の文字(February)、ただし5月はY、6月はU、7月はL、8月はG 3) 8は28日。27、28、29日は「7, 8, 9」、1~26日はアルファベットで表す(例;5日の場合、「E」)、30日は3、31日は「1」と表示。 - Heineken; "5 269"→9/26/2005 1) 5は製造年の4桁目(2005年を指す) 2) 269はその年の269日目を意味する。つまり9月26日。 - Sapporo; "K 31 05"→3/31/2005 1) KはA=1月で、以降アルファベット順にM=12月まで、製造月を表す。ただしIは使われない。 2) 31は製造日 3) は製造年。 *** 日本では、鮮度が重要視されるビール。アサヒビールは、卸やレストラン、量販店などの販売チャネルも含めた在庫管理を徹底し、現在では製造から出荷までの期間が3日台になっているそうだ。他の大手メーカーも、アサヒほどではないにしてもこれに近い鮮度管理を行っているものと思う。日本では、製造年月日が明記され、普通のコンビニやスーパーで売っているビールは(輸入ものを除き)ほとんどが製造後1ヶ月以内のものであったように思う。 アメリカでは大手メーカー(Anheuser-Busch、Coors、Millerなど)に加えレストランに併設している小規模Brewary、地ビールメーカーが乱立し、国産ブランドだけで実に2000種類以上あるそうだ。これに各国からの輸入ビールが加わり、本当に多様なブランド、味のビールを楽しむことができる。結果、鮮度はまだまだ二義的な要素になっているということなのだろうか。加えて、乱立するメーカーから届くビールを小売店に配送する地場のDistributorにとって、在庫管理のProcedureや従業員の消費期限管理に対する意識付けを徹底することが困難であるというのも事実だろう。ここには、メーカーや小売店との利害関係も絡んでいそうだ。 もっとも、最近では、Anheuser-Busch(Budweiser)、Coorsなどの大手は鮮度重視の販売戦略をとっていて、例えばCoorsは製造後の112日後を消費期限として、その日付をボトルに明記しているし、Budも製造年月日がパッケージに書いている。僕の好きなSamuel AdamsもBest Buy Dateがボトルに書いている。 このような動きは、アメリカのビール市場の成熟を表すと同時に、アメリカ人の味覚の変化も示しているのではないか。つまり、味付けが濃い油ものが多い食生活をしている分には、ビールが3ヶ月前でも二週間前の製造でも大差なかった(舌が味を識別できなかった)のに対して、和食を代表とする繊細な味付けの料理が都市部を中心に普及し始め、それに合うビールを、と考えたときに鮮度が良いものを求めるような傾向になっているのではないだろうか。寿司を食べたことのないアメリカ人に回転寿司を食べさせても、カウンターの寿司を食べさせてもその違いが分からないとよく言われるが、ビールにも同じことが言えるのかもしれない。 WSJの記事は、Boston Breweryの創業者、Jim Kochのコメントで結ばれている。ビール党の僕としては、消費者が自己判断できるTransparentな情報公開を望みたいところである。 "No store is going to always have nothing but fresh beer, the last line of defense is consumers." #
by 1yawatam
| 2006-01-31 14:00
| 生活
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